チョット難しいセッティング
セッティングに関する記事でチューナーさんがセッティングが実は2重になっているのでという話は聞いたことがありません。基本的には補正マップのセッティングの方法しか出ていません。簡単に言えば自動車は基本的な(理論的な)設定(最低限平地で走り回れる)とその場に応じた補正で動いています。実はこの基本設定のデータで普通に運転できるのですが、日本には四季があり、そして山坂道があります。その条件に合わせてコンピューターに補正(負荷にあわせて対応する)をかけてあらゆる状況で走ることが出来ます。この補正を調整してチューナーさんはタービン交換やカム交換、エンジンチューニングに対応させているのです。これが現在の普通のセッティングです。ですので、厳密に言えば追加パーツで最低限ちゃんと走るセッティングということになります。これに基本的な吸入空気量から算出した値で、マップのどの部分を読むかだけで決定しているのです。ということはここまで読んで頭の良い人は気づいたと思います。解らない人は勉強が足りません。おかしい?ということです。そうです。これがチューニングの現状なのです。
特に有名な海外製のECU等は基本的な設定しか出来ないので、では山道は登れないジャン!と解る人には解ると思います。では山坂道でとったセッティングでは街乗りでは負荷が少ないので同じところを読むと濃くなるのですね。セッティングで特に山坂道が無い県、有名なSHOPサンの多い県等のセッティングでは群馬の山は登れない!のです。ですので状況により何面かで、あるいはその他センサーからの設定で補正を掛けるのですが、これが出来るチューナーさんはいるのでしょうか?ということはシャシダイでセッティングを取るということは...そうです。あらゆる状況にセッティングをあわせられないのです。レーシングカーならば、その時の状況に合わせてセッティングできます。F1等はその国のそのサーキットに合わせてそれぞれの天気や気圧でセッティングをしているのです。しかし思いもよらない気候の場合があり、その場合には想定外となるので、どのチームも頭を悩ませます。しかしそのセッティングを持っている、そのデータを持っている、開発にお金をかけられるチームが優位に立つのです。ですのでレーシングマシーンはウイング一つ取れただけでも負荷が変わるので本気が出せなくなるのです。これはタイヤのグリップにも言えます。話は変わり、市販車はどうでしょう?一番難しいのはチューニングカーです。元々レーシングマシーンに使用するべきECUを普通に使用するのはナンセンスです。社外の有名フルコンでも、最初に入っているデータは最低限走るだけのデータですね。これに補正を掛けてセッティングするわけですが、今までちゃんとデータ変更したセッティングを見たことがありません!ほとんどつるしの、そのまま最低限走るセッティングですね。だから、トヨタのDジェトロなどは設定が難しすぎて、いつでもドコでもというわけにはいかない、それぞれの地域で設定してくださいと配慮がなされています。その点ではチョットは解っているようです。有名な金色のコンピューターもその日その時に十分に煮詰めることができたとしても、いつでもドコでもというわけにはいきませんね。そのために保険の意味で吸入空気温度の補正をして全体的にごまかすのです。ココまでわかりましたか?
これは基本的に燃料のお話です。これに更に点火時期の設定が絡んでくるのです。ここまで読めば解ると思いますが、ということはノーマルコンピューターをどんなに詰めてもブーストアップ程度かボルトオンタービンにしか対応できない、補正の範囲を超えてしまうということになります。チョット頭の良いチューナーさんは更に加速増量などを加味してフルタービンのセッティングをしているようですね。しかしエンジンはいつでもドコでも加速しているわけではありません。だから下手なドライバーが乗っても壊れなかっただけで、腕の良いドライバーさんが乗ると高回転まわしっぱなしでブローしてしまうという結果になりかねません。が、ココから先は本当にちゃんとしたセッティングを味わったことがある人にしか解らない話になるので、もし何かの機会が有れば記載します。しかし、この難しいことが出来る人には出来るのですよ...話がチョット難しすぎましたかね?





